
練習を効果的なものにするためには、その練習で何を意識しながら取り組み、そしてそれにより変化が生まれているかどうか、そしてその変化が結果に結びついているかどうか、という点を明確にすることが大切になります。
原因があって結果が出ている
スポーツにおいて、ある結果が出る時は必ずその原因があります。原因のない結果はありません。速いボールや遠くへ飛ばすボールを打てるのは、必ずそのボールを打てるような身体の使い方や道具の使い方をしている、という原因があることによってその結果が出ているわけです。
ただ、ここで注意をしたいのは、ある結果に対する原因は一つではないかもしれませんし、またその原因の原因があるかもしれない、ということ、そしてその構造は今の自分には分かっていないため、練習はその真の原因を探す作業でもあると言うことができます。
そのため、練習に取り組むときは、今考えている原因と結果の関係を明確にして取り組み、練習が終わった後にその構造が正しいかどうかを振り返る必要があります。
少し具体例で考えてみましょう。例えば、振り抜きが悪く、ラケットやバットのスピードが加速していないため、強い打球を打つことができない、と考えてみましょう。原因として、自分の身体の使い方や動きに課題があると考えてみましょう。
まずは、以下のように考えてみます。
課題:打つ時の振り抜きが悪い。
原因:手首に力が入る。
取り組むこと:手首の力を抜く。
結果:振り抜きの勢いが増す。
と考えます。もちろん、振り抜きの勢いを増すために、手首の力み以外にも原因はあるかもしれません。例えば、同じ課題に対して、違う原因も存在するかもしれません。
例えば、周囲の状況に対して反応することが課題だと考えた場合は、
課題:打つ時の振り抜きが悪い。
原因:ボールにスイングを合わせようとして振れてない。
取り組むこと:ボールをスピードを早く見抜いて軌道を予測する。
結果:予測した軌道に向けて振り抜ける
と考えます。ここでは、ボールとしていますが、バドミントンであればシャトルになるかもしれませんし、コンタクトスポーツであれば、相手の体の動き、自然環境が左右するスポーツであれば自然環境の変化かもしれません。
また、心やメンタルが原因の場合もあるかもしれません。その場合は、
課題:打つ時の振り抜きが悪い。
原因:緊張した場面で結果をおそれて縮こまる
取り組むこと:緊張した場面でも、その時自分ができることである、身体の使い方に意識を向け続ける。
結果:緊張はするかもしれないけれど、縮こまらない身体の使い方ができる。
と、このように考えることができます。
このように整理ができたら、それぞれの場合に応じた練習メニューを考えてみます。もちろんコーチや先生が練習メニューを作る場合もあると思いますので、その場合はどのようなメニューであれば、最もこの課題に取り組みやすいか、を考えてみましょう。
【チェックポイント】
自分の課題を書き出し、
考えられる原因を整理しましょう。
原因が複数考えられる場合は、
最も大きく影響していると
思われる原因に対して、
どのように取り組むと結果がどうなりそうか、
整理してみましょう。
まとめ
練習を効果的にするためには、結果に至る原因を明確にし、その関係を理解することが重要です。原因は一つとは限らず、さまざまな要因が影響し合います。具体的な課題に対する取り組みとして、身体の使い方やメンタル面を考慮し、練習後にはその成果と効果を振り返ることが求められます。こうした構造を整理することで、自身の成長を促し、より実践的な練習メニューを構築できるようになります。